研究内容

カーボンニュートラルに貢献する潤滑油技術の確立

カーボンニュートラル燃料(CN燃料)の普及拡大に伴い,CN燃料そのものやCN燃料の燃焼過程で生成する水の潤滑油への混入が課題となっています.CN燃料や水がエンジンオイルに混入することにより,汚染や劣化を引き起こし,摩耗・焼付きの増加の原因となります.したがって,CN燃料や水混入時の摩擦摩耗特性を明らかにし,これら物質が存在しても十分な潤滑性能を発揮するための添加剤の配合や併用効果を模索する必要があります.本研究では,CN燃料や水存在下における摩擦化学反応被膜(トライボフィルム)の形成過程やその摩擦摩耗特性を解明することを目的としています.